人間禅の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 06:00 UTC 版)
明治8年に設立された「両忘会」の特徴を継承し、発展させている(北は札幌から、南は鹿児島まで、33カ所に人間禅の座禅会があり、座禅や参禅を行っている)。 人間形成、人づくりのための禅会である。 脱俗出家した僧侶のみを対象にせず、一般社会人(居士)を対象にした禅会であり、師家も在家のままである。 『立教の主旨』に基づいている。 従来の僧堂では口伝とされてきた公案の中から、「二百則」を厳選し、浅深に従って段階的に整理した『瓦筌集』を制定し公開している。 組織内民主主義を徹底するため、ふさわしい規則・細則を制定している。 法輪・法務と食輪・総務を明確に区分し、檀家制度によらず、会費制による独立運営をしている。 伝法中心の禅はいままで僧侶にしか許されていなかったが、職業、男女(居士・禅子)、年齢を問わず、開かれた「人間形成の禅」として、身をもって伝法・布教の責任を担おうという取り組みをしている。 禅の歴史にかってない新しい僧伽の在り方について、問題提起しているといえる。
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