京都大学アキール文庫
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「ムイーヌッディーン・アキール」の記事における「京都大学アキール文庫」の解説
2012年に京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科がアキール博士の個人蔵書約2万6千冊を受け入れ、これを「アキール文庫 (Aqeel Collection)」として所蔵している。「アキール文庫」の分類法はアキール氏独特のものが採用されている。ムガル朝期やインド独立運動期等に分類できる時代史やデリーやデカン、ラクナウー、パンジャーブ、スィンドといった地方史、イスラーム世界に影響を与えた思想家、ウルドゥー文学史、詩人伝、文人伝、人名録、南アジアにおける教育制度や言語問題など、所蔵されている本のテーマは多岐にわたる。「アキール文庫」の特徴は「アキール博士が御自身の研究関心分野に基づいて収集した多彩な文献によって構成されている点」にあり、一つの分野に固執することなく、学際的な観点から収集を行ってきたことにある。またウルドゥー語出版物はその出版部数の少なさから現在入手不能なものが数多くあり、特にアキール博士の出生地であるデカン地方やダカニー文学に関する文献が、他の個人コレクションを比較して充実している。またアキ―ル文庫に特化した研究として、科学研究費助成事業基盤研究 (B)「南アジア諸語イスラーム文献の出版・伝播に関する総合的研究」があり、所蔵文献に特化したデータベースが公開されている。
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