亜硝酸ブチルとは? わかりやすく解説

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亜硝酸ブチル

分子式C4H9NO2
その他の名称n-ブチルニトリト、n-ブチルニトライト、n-Butyl nitrite、Nitrous acid butyl、NCL-C-56553、Butyl nitrite、Nitrous acid butyl ester、Nitrous acid (3-methylpropyl)
体系名:亜硝酸(3-メチルプロピル)、亜硝酸ブチル


亜硝酸ブチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 03:37 UTC 版)

亜硝酸ブチル
Butyl n-nitrite
識別情報
CAS登録番号 544-16-1
特性
化学式 C4H9NO2
モル質量 103.12
外観 液体
匂い 特異臭
密度 0.9114(25℃)
融点

-13℃[1]

沸点

75℃[1]

への溶解度 1120mg/L
有機溶媒への溶解度 エーテルアルコールに混和
危険性
引火点 10℃
半数致死量 LD50 83mg/kg(ラット)
関連する物質
関連物質 亜硝酸イソブチル
出典
製品安全データシート 職場のあんぜんサイト
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

亜硝酸ブチル(あしょうさんブチル、: Butyl n-nitrite)は、亜硝酸エステルの一種である。

製造

従来は亜硝酸塩n-ブタノールとの反応により製造していたが、副生成物として金属塩が生じる問題があった。これを解決すべく、三酸化二窒素n-ブタノールとの反応による方法が開発された[2]

用途

希土類アジド化合物の合成、食肉保存料ペプチド合成やニトロ化における試薬などに使用される[3]多幸感をもたらすことからラッシュドラッグに使用されるが、日本の法令では2007年2月28日指定薬物となり[4]、医療用および人体に危害を及ぼすおそれのない用途以外での製造・輸入・販売等は禁止されている[5]

安全性

日本の消防法では危険物第4類・第一石油類、毒物及び劇物取締法では毒物に指定されている。摂取により、亜硝酸エステル類特有のめまいや虚脱感などの神経症状、免疫力低下などが生じる。反復曝露により、メトヘモグロビン血症が生じる[3]

脚注

  1. ^ a b 『窒素酸化物の事典』p192
  2. ^ 亜硝酸エステルの製造方法(ekouhou.net、特開2009-57370(P2009-57370A))
  3. ^ a b 製品安全データシート 職場のあんぜんサイト
  4. ^ 指定薬物一覧厚生労働省
  5. ^ 指定薬物について(厚生労働省)

参考文献



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