二輪車の逆操舵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 10:09 UTC 版)
オートバイや自転車はハンドルを切った向きと反対側に車体が倒れようとする。これを利用して、コーナリングのきっかけ作りにすることを「逆操舵(カウンターステア)」もしくは「押し舵」という。 カーブの入口でオートバイのイン側のハンドル(右カーブでは右ハンドル)を軽く前へ押すと、前輪はカーブとは逆方向に向き、オートバイはイン側へ傾こうとする。車体が傾いたところで押すのを止めると、前輪は自然と曲がる方向へ切れていき(セルフステア)、オートバイはバランスを取ってカーブを旋回していく。ライダーは普段こうした操作をごく僅かに無意識に行っている。 逆操舵による倒し込みを意図的に行うと、体重移動よりも機敏なレスポンスが得られる。そのため、「大型車のUターン」「路上の危険物の回避」「S字カーブの切り返し(イン側のハンドルを手前に引くと車体が起き上がる)」などの活用方法がある。ただし、車両の直進安定性を意図的に崩す動作でもあるため、路面が悪い場所では前輪がスリップダウンする恐れがある。過度に頼り過ぎず、補助的に使うべきというプロライダーからの意見もある。
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