二軸間の単純な動力伝送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 04:29 UTC 版)
「ローラーチェーン」の記事における「二軸間の単純な動力伝送」の解説
オートバイなどの車輪駆動 オートバイや、オートバイに準ずる車体構成の全地形対応車などではエンジンの出力を駆動輪に伝達する機構に用いられる。横置きエンジンを搭載したオートバイなどでは主流の駆動伝達方式で、過去にはホンダ・S600などの乗用車にも利用された例がある。出力軸のスプロケット(ドライブスプロケット)とサスペンションアームの揺動軸を同軸にできないことから、サスペンションの上下動にともなってドライブスプロケットと後輪軸のスプロケット(ドリブンスプロケット)の軸間距離が変化する。このため、ローラーチェーンには一定量のたるみを設けて軸間距離の変動を吸収するように設計されている。 自転車などの車輪駆動 自転車ではほとんどの車種で後輪駆動用に用いられる。チェーンのブッシュ内径と貫通する軸のクリアランスを大きくとることで、チェーンは走行方向に対して左右に曲がりやすくなる。この曲がりやすさを利用して、外装変速機のスプロケット架け替えを行なっている。クリアランスを大きくすることで潤滑用のグリスを封入することができないため、定期的な注油が必要となる。外装変速機を持たない車種ではローラーチェーンに塗布された油が衣服などに付かないように、コマのひとつひとつに樹脂製のカバーを取りつけたものもある。
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