事前に録画されたメッセージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 00:53 UTC 版)
「マリーナ・オフシャンニコワ」の記事における「事前に録画されたメッセージ」の解説
オフシャンニコワは事前に録画したメッセージをメッセンジャーアプリ「Telegram」に投稿していた。「クレムリンのプロパガンダのために働くのが恥ずかしくなった」という内容だった。 ウクライナで起こっているのは犯罪だ。ロシアは侵略国家であり、その責任はたった一人の人間の良心の問題ですらある。その人とはウラジーミル・プーチンだ。私の父はウクライナ人で、私の母はロシア人だ。2人がいまだかつて敵同士であったことはない。いま私のつけているネックレスは、ロシアがただちに兄弟相争う戦争をやめねばならない現実の象徴であり、兄と弟はいまからでもやりなおせるだろう。この数年間、私がクレムリンのプロパガンダに手を貸しながらチャンネル1で働いたことは不幸なことであり、恥だと思っている。何が恥ずかしいかと言えば、テレビに嘘が流れるのを放っておいたことだ。職場の人間がロシア人をゾンビにするのを放置してきたことが恥ずかしいのだ。すべてが始まった2014年に、私たちは沈黙していた。クレムリンがナヴァリヌィを毒殺しようとしたときにも私たちは抗議しなかった。私たちはこの非人道的な政府を職場で息をひそめてみているだけだった。そしていま、世界が私たちに背中を向けている。いまから数えて第10番目の世代にいたってもこの同胞殺しの戦争の傷は忘れられないだろう。私たちロシア人は考え続ける知的な人間だ。この狂気をくいとめるのは私たちの力しかない。抗議活動をしよう。何も恐れることはない。私たちを一人残らず拘束することなどできるはずがない オフシャンニコワは番組の生放送中に反戦活動を行った初めてのロシア人ジャーナリストである(ただしそれ以前にウクライナ侵攻に抗議してロシア・トゥデイを去ったジャーナリストは20人におよぶ)。
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