事件の前兆と見られる「領海侵犯の増加」とは? わかりやすく解説

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事件の前兆と見られる「領海侵犯の増加」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 14:50 UTC 版)

尖閣諸島中国漁船衝突事件」の記事における「事件の前兆と見られる「領海侵犯の増加」」の解説

産経新聞の報道によると、2010年9月10日衆院国土交通委員会で、海上保安庁鈴木久泰長官が、2010年入り中国籍漁船領海侵犯急増していることを明らかにした。これによると、尖閣諸島周辺領海内で海保外国籍船舶立ち入り検査した事例2008年は2件、2009年は6件、2010年9月時点ですでに21件であり、中国船に限ると2008年に1件、2009年は0件、2010年9月時点14であった。 なお「領海侵犯」とは、 沿岸国でない他国船舶認められている無害通航権反し、”無害でない通航”を他国船舶沿岸国の領海内で行うことである。よって外国船舶領海無断入ったからといって直ちに「領海侵犯」とはならず、「領海侵犯」は「領空侵犯」とは異なり国際法上の用語でもない。これは、国家領空に対して排他的な管轄権有するのと違って領海に対して排他的な管轄権を有さないからである。この本来の意味での「領海侵犯」の定義に照らせば、産経新聞記事が「領海侵犯」と主張している「尖閣諸島周辺領海内で海保外国籍船舶立ち入り検査した事例」は、必ずしも本の意味での「領海侵犯」だったかは明確ではない。 ただし本件限って言えば件の漁船の「公務執行妨害罪」や「漁業法違反の「立ち入り検査忌避罪」が成立しており、「外国人漁業の規制に関する法律違反容疑もあり、日本の法令対す違法行為認められることから、無害通航には該当せず「領海侵犯」が成立する

※この「事件の前兆と見られる「領海侵犯の増加」」の解説は、「尖閣諸島中国漁船衝突事件」の解説の一部です。
「事件の前兆と見られる「領海侵犯の増加」」を含む「尖閣諸島中国漁船衝突事件」の記事については、「尖閣諸島中国漁船衝突事件」の概要を参照ください。

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