予備校講師としての経歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:06 UTC 版)
一般にはその外見やマスコミへの露出からきわもの扱いされがちだが、1986年の時点で『ズバリ!合格の英単語』、1987年には『ズバリ!合格の英熟語』、『ズバリ!合格の英文解釈』を刊行し、大学入試英語の「時事英語」化にいち早く対応していたとされる。1989年の『金ピカ先生の総仕上げ時事英単語集』は著者自身が「教科書には決してでてこないが、入試にはでてくる最新の単語を網羅。(中略)私の全著作中、発売部数は最下位から2番目。一流大学受験生を対象とした著作で、内容には自信があるが、確かに売れなかった」と述懐しており、時事英語対策への著者のこだわりを示している。 1990年に出版した『ズバリ!合格の英作文』では難関大学の英作文(和文英訳)問題に対して「模範解答」「発想転換解答」「ゲリラ解答」の3種類の解答例を提示し、中学英語のレベルで英訳する方法を紹介した。 一方、長文読解問題に対しては、「同時通訳方式」として、意味・文構造の切れ目にスラッシュを入れ、それぞれに対応する訳語をつけるという手法をとったため、「すでに英語がある程度できる人」向けといった感は否めなかった。また英文法を軽視しているという点についても「ネイティブでもないかぎり、実際に英語を理解する際には英文法をつかわなければならない」という批判もある。また、発行前数年間に出題された入試問題にみられた、あまり一般的でない英単語を『ズバリ!合格の英単語』に入れていたことを自慢していたが、このような高校英語を逸脱した単語は注釈(和訳)があるのが普通であり、覚えておく必要のない単語であるという批判があった。
※この「予備校講師としての経歴」の解説は、「佐藤忠志」の解説の一部です。
「予備校講師としての経歴」を含む「佐藤忠志」の記事については、「佐藤忠志」の概要を参照ください。
- 予備校講師としての経歴のページへのリンク