乗用車部門とトラック・バス部門の分離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 09:33 UTC 版)
「オラ・ケレニウス」の記事における「乗用車部門とトラック・バス部門の分離」の解説
前任のツェッチェ時代は顕在化していなかったことだったが、ツェッチェの退任発表後、フォルクスワーゲンの排出ガス不正問題(英語版)の影響によりディーゼル関連費用が増したこと、上述の電気自動車開発費用の増大、新型コロナウイルス感染症の拡大(2020年)といった複数の要因により、ダイムラーの業績は大きな落ち込みを見せた。こうした状況により、投資家たちからダイムラーにダイムラー・トラックの完全分離を求める声が高まっていった。 2021年2月、ケレニウスはダイムラーからトラック・バス部門(大型車両部門)を切り離して独立させることを表明した。これにより、従来は子会社だったトラック・バス部門のダイムラー・トラックを独立会社として分離し、「ダイムラー」は「メルセデス・ベンツ・グループ」(Mercedes-Benz Group AG)に社名を変更することを発表した。移行措置は翌2022年2月にかけて実施され、2021年12月にトラック部門の持株会社となるダイムラー・トラック・ホールディング社(Daimler Truck Holding AG)がフランクフルト証券取引所に上場を果たした。 メルセデス・ベンツ・グループ社 (持株会社)┗ メルセデス・ベンツ社 (事業会社) メルセデス・ベンツ (乗用車/バンのブランド) スマート、メルセデスAMG、などの子会社 メルセデス・ベンツ・モビリティ社 (ファイナンス部門・MaaS部門) ダイムラー・トラック・ホールディング社 (持株会社)┗ ダイムラー・トラック社 (事業会社) メルセデス・ベンツ (トラック/バスのブランド) DTNA(フレイトライナー)、三菱ふそうトラック・バス、などの子会社 ダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス社 (ファイナンス部門) このグループ再編は、「ダイムラー」から改名された「メルセデス・ベンツ・グループ」を高級車専業の企業とすることで、投資家の評価を高める狙いがあると言われている。
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