久隔帖とは? わかりやすく解説

久隔帖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 06:10 UTC 版)

最澄」の記事における「久隔帖」の解説

『久隔帖』(きゅうかくじょう)は、弘仁4年813年11月25日付で書いた尺牘書状)で、「久隔清音」の句で始まるのでこの名がある宛名は「高雄範闍」とあり、これは高雄山寺派遣した最澄弟子泰範であるが、実質空海宛である。心が筆端まで行き届き、墨気清澄品格高邁で、さながら王羲之の『集字聖教序』を肉筆化したような響き放つ大きさは、29.2cm×55.2cm。奈良国立博物館国宝文化財指定名称は「伝教大師筆尺牘」。 久隔清音馳恋無極傳承安和且慰下情大阿闍梨所示五八詩序中有一百廿禮仏并方圓圖并註義等名今奉和詩未知其礼仏圖者伏乞令聞 阿闍梨其所撰圖義並其大意等告施其和詩者怱難作著筆之文難改後代惟示其委曲必造和詩奉上 座下謹附貞聡仏子奉状和南弘仁四年十一月廿五日法弟最澄上高雄範闍法前(以下省略) — 『久隔帖』 文面は、「大阿闍梨空海)の示され五八の詩(『中寿感興詩』)の序に、『一百二十礼仏』『方円図』『註義』という書名がある。その詩の韻に和して返礼の詩を作って差し上げたいが、私は『礼仏図』なるものをまだ知らない。どうかこの旨を阿闍梨空海)に伝えられ、『方円図』『註義』とその大意とをお知らせいただきたい。(以下省略)」という趣旨内容である。

※この「久隔帖」の解説は、「最澄」の解説の一部です。
「久隔帖」を含む「最澄」の記事については、「最澄」の概要を参照ください。

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