久能文庫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/09 18:37 UTC 版)
第3代静岡県県令・関口隆吉が図書館設置を目指して収集した図書・文書・記録類835部2,454冊からなる。隆吉が事故により急逝した後、久能山東照宮に保管されていたが、1924年(大正13年)、隆吉の長男・関口荘吉により県立図書館に寄贈され、「久能文庫」と名付けられた。以降、関口家から1929年(昭和4年)、1981年(昭和56年)、1984年(昭和 59年)と、3回にわたり寄贈があった。関口は、欧米諸国を例にして、過去の古い資料が学問において尊重されていることを重視し、1886年(明治19年)当時の静岡県にとって有用な情報資源となる歴史、地理、統計、法律など諸分野の資料を網羅的に収集することを目的に掲げ、構想した。図書は徳川氏関係のものや、軍事、外交、農業をテーマとしたものが中心で、三条実美、大久保利通、伊藤博文、勝海舟、山岡鉄舟らの書簡文書も含まれる。
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