主な運用方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/03 04:18 UTC 版)
コンパクトゆえに、出張や旅行、登山などに荷物と一緒に持って行き、ロケーションのよい場所で手軽に運用が可能である。非常通信にも利用しやすい。アンテナチューナーを内蔵していないので、チューナー前提の運用には別途アンテナチューナーが必要である。FT-817専用に作られた米国LDG社Z-817(乾電池式、同社4:1バランを併用するとロングワイヤーアンテナも使用可)などが良く用いられる。また、内蔵電池では出力は 2.5W 程度であり、外付けバッテリ (11V以上印加) を使用しても最大出力が 5W のため、大規模なコンテストやサービス移動の運用にはあまり適さない(ただしリニアアンプ等を使用すれば出力上の問題は解決できる)。 本体に直付けをしたアンテナと内蔵バッテリ&ハンドマイクという最小限の構成から、外付け大容量バッテリに外部八木アンテナや釣竿&ダイポールアンテナを使用した運用まで、その時の目的に応じて様々なスタイルでの運用が可能である。純正の直付け付属アンテナでは 50MHz~430MHz でしか使用できないが、市販品で直付けにて HF にも出ることが出来るアンテナが存在する。また、外付けのお手軽アンテナでは、荷物にならない、ミズホ通信(廃業)の 「ポケットダイポール」 や、ラディックスの軽量 HB9CV アンテナなどがよく用いられる。2011年には第一電波工業から7~50MHz広帯域ハンディアンテナとしてBNCコネクタタイプの「RHM8B」が発売となり、よく用いられるようになった。いわゆる、スクリュードライバーアンテナで手動でFT-817内蔵のSWR計を見ながら長さ調節を行うものである(HF帯での運用では5m程度のラジアルをGND端子に接続することが必要)。 本機を使用するに当たって、市販品をしのぐ小型・軽量で荷物にならないアンテナを自作して、山頂などで使用しているコアなユーザーが多いのも、特徴の一つである。
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