中国の実録とは? わかりやすく解説

中国の実録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 05:20 UTC 版)

実録」の記事における「中国の実録」の解説

中国には起居注といって史官皇帝言行録留める制度があり、『旧唐書』経籍志からは、古くは『漢献帝起居注』や晋・宋・後魏時代起居注などがあったことがわかる。この起居注中心的な史料として皇帝崩御した後に正式な書としてまとめたのが実録であり、その起源南北朝時代のころであるとされ、『旧唐書』経籍志には『皇帝実録』などの記録見える。この『皇帝実録』は武帝事績記したものだという。しかし、その編纂制度盛んになったのは唐代になってからであり、同じ皇帝に対して複数実録撰録されることもあり、房玄齢撰『高祖実録』、房玄齢撰『太宗実録』、長孫無忌撰『太宗実録』、許敬宗撰『高宗実録』、武則天撰『高宗実録』など枚挙に暇がない。さらに、実録元にして各王朝史書、つまり正史作られることとなる。 現存する実録としては、唐の『順宗実録』(編纂者韓愈の『韓昌黎集』外集に収録)と北宋の『太宗実録』(元80巻、現存20巻)が見られるほか、『明実録』(13部、3045巻)と『清実録』(12部、4403巻)を見ることが出来る。明・清実録は、ともに影印出版されているため便利である(『大明実録』、1942年・『大清歴朝実録』、1937年)。

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