世界の薬局制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 08:39 UTC 版)
フランスの薬局 フランスでは医薬品は処方箋医薬品と処方箋任意医薬品に分類されており、これらを販売することが可能な業態は薬局に限られる。薬局には薬剤師を常時配置することが必要で、一定の販売額を超える薬局では販売額ごとに決められた人数の薬剤師を配置することを要する。 ドイツの薬局 詳細は「de:Apothekengesetz (Deutschland)」および「ドイツ薬局史学会(ドイツ語版)」を参照 ドイツでは医薬品は処方箋医薬品、薬局販売医薬品、自由販売医薬品に分類されている。処方箋医薬品と薬局販売医薬品を販売することが可能な業態は薬局のみ、自由販売医薬品を販売することが可能な業態は薬局及びドロゲリーに限られる。処方箋医薬品と薬局販売医薬品の販売には薬剤師を常時配置することが必要であるほか、全ての医薬品は薬局の管理者による常時対応が可能になっていることを要する。 1241年、神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ2世が医師と薬剤師に職業を区分し、薬剤師が薬局を管理するように命令(サレルノの勅令(ドイツ語版))を発した。 中世においては、薬局の開設は許可や免許が必要で、王やフュルスト(高位貴族)などから勅許を得たHof-Apotheke(ドイツ語版)、市議会などの許可を受けた市議会薬局(ドイツ語版)(ドイツ語:Ratsapotheke、Stadtapotheke)で薬局を開く必要があった。 1958年、日本の医薬分離に影響を与えた職業選択の自由判決、Apotheken-Urteil(ドイツ語版) が成された。この判決では、薬局が増えると薬の供給に悪影響を与える懸念から新設を控えるバイエルン薬局法第3条第1項を撤回し、薬剤師が選んだ場所で薬局を開設する権利を取得した。 イギリスの薬局 イギリスでは医薬品は処方箋医薬品、薬局販売医薬品、自由販売医薬品に分類されている。処方箋医薬品と薬局販売医薬品を販売することが可能な業態は薬局に限られる。自由販売医薬品は一般小売店でも販売することができる。処方箋医薬品と薬局販売医薬品の販売には薬剤師を常時配置することが必要である。 中国の薬局 詳細は「en:Pharmacy in China」を参照 伝統薬と西洋医学での薬を扱う薬局で区別される。
※この「世界の薬局制度」の解説は、「薬局」の解説の一部です。
「世界の薬局制度」を含む「薬局」の記事については、「薬局」の概要を参照ください。
- 世界の薬局制度のページへのリンク