不登校(ふとうこう)
いじめ、体罰や対人関係の問題などさまざまな理由により、長期間学校に行かない、または行きたくても行けないという状態である。病気や経済的な理由で学校を休む場合は除外される。
文部省は、毎年、学校基本調査の中で不登校の統計を取っている。この調査によると、不登校の割合は年々増えつづけ、1999年度の小中学生では合わせて130,208人の児童・生徒が年間30日以上も欠席した不登校だった。
学校基本調査における不登校は、「何らかの心理的・情緒的・身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にある者」と定義されている。1998年度の調査から、「学校嫌い」という名称を「不登校」に改めた。
不登校になると、引きこもりや社会適応性の面で問題になるとされ、スクールカウンセラーの設置などの対策が取られている。しかし、中学生では1学級に1人の不登校生徒がいる計算となり、さらに統計のグレーゾーン(例えば欠席の理由を病気として数えるなど)も含めて考えると、実態はより深刻である。
フリースクールなどの登場もあり、一律に義務化している学校教育のあり方を見つめる一つの機会であると言える。
(2000.08.06更新)
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