上記以外の政策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 01:48 UTC 版)
バローゾ委員会で成立した法令のひとつである REACH 指令は、2006年に3年間の協議を経て合意されたものである。REACH 指令は環境や人体への危険を及ぼすおそれのある30,000以上の化学物質の使用を制限することが目的となっている。ところがバローゾ委員会の提出案は環境団体から批判されていた欧州議会によって規制が弱められた。REACH 指令は欧州委員会が作成した単一の法令としてはもっとも大きいものであり、世界における基準となることが見込まれている。 2007年1月10日、欧州委員会としてははじめて欧州連合のエネルギー政策に踏み込んだ報告書を作成し、そこで気候変動との戦いが強調され、2020年までに1990年比で域内の温室効果ガス排出量を20%削減するとした法的拘束力を持つ目標を掲げた。この方針はまた共通エネルギー市場や、低炭素エネルギーの供給拡大やロシアなどの原油輸出国からのエネルギー依存の脱却を狙うものである。 プローディ委員会から引き継いだ案件として競争担当委員のネリー・クルースは、市場における独占的地位を濫用しているとされるマイクロソフトに対する長期にわたる紛争に着手した。マイクロソフトは欧州委員会の求めに従わず、当時の単一の企業に対しては史上最高額となる4億9700万ユーロの制裁金が課された。マイクロソフトの欧州連合における競争法違反事件では2007年に欧州司法裁判所が同社からの控訴を棄却したことで、マイクロソフトは欧州委員会に協力するということで合意した。
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