三菱電機への攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:27 UTC 版)
「Tick (ハッカー集団)」の記事における「三菱電機への攻撃」の解説
2020年1月20日、朝日新聞は日本で長年にわたり防衛省契約実績第1位を維持している三菱電機が、大規模なサイバー攻撃を受け、主要取引先である、防衛省、環境省、内閣府、原子力規制委員会、資源エネルギー庁など10を超える政府機関と、大手の電力会社、電気通信事業者、JR、私鉄、自動車産業など少なくとも数十社の民間企業が不正アクセスを受け情報が外部に流出した可能性があると報じた。三菱電機は当初沈黙を貫いていたが、報道を受け8122人分の個人情報と、官民の取引先の機密情報が流出した可能性があると認めた。 しかし「社会インフラに関する機微な情報や取引先に関わる重要な情報は流出していないことを確認した」とし、河野太郎防衛大臣(当時)も記者団に対し「防衛省の機微情報の流出はなかったと確認されている」と述べた。関係者によるとこの攻撃にはTickが関与した可能性があるという。この事件は、中国の関連会社がスタート地点になっていたサプライチェーン攻撃だったとされている。 1月22日、朝日新聞はTick以外にも、台湾や日本を標的にしている「BlackTech」(ブラックテック)と呼ばれる中国系ハッカー集団も攻撃に関与していたと報じた。 2月10日、防衛省が「自衛隊の装備品の試作に関する入札の情報が流出した可能性がある」、また朝日新聞も「防衛装備品に関する『機微な情報』が含まれていた」と報じた。
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