三原ポカリ事件とは? わかりやすく解説

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三原ポカリ事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/30 06:30 UTC 版)

三原ポカリ事件(みはらポカリじけん)は、1949年(昭和24年)4月14日日本プロ野球公式戦において、読売ジャイアンツ監督の三原脩が、対戦相手である南海ホークスの捕手・筒井敬三を殴打した事件の俗称である。

経緯

日本プロ野球が1リーグ制だった1949年南海ホークスのエース投手だった別所毅彦読売ジャイアンツに引き抜かれる「別所引き抜き事件」が発生し、その影響から同年4月12日からの巨人-南海戦(後楽園球場)は殺伐とした雰囲気の中で行われた。

第3戦の4月14日は巨人が1点をリードしたまま9回表に南海の攻撃を迎えたが、無死一塁で南海の打者・岡村俊昭が放った打球は巨人の一塁手・川上哲治の前に転がる。併殺を狙って川上が二塁に送球し、南海の一塁走者・筒井敬三フォースアウトとなり、遊撃手・白石勝巳が一塁へ転送しようとした時、一塁走者の筒井が白石に組み付くように滑り込んだため、体勢を崩した白石は一塁に送球することが出来ず、併殺とはならなかった。このプレーを巡って白石と筒井は口論となり、巨人ベンチを飛び出した監督の三原が筒井の守備妨害を塁審・津田四郎に主張したが認められなかった。三原は引き下がろうとするも、依然として口論を続けていた白石と筒井を見た三原は自身を抑えられず、後ろから筒井の頭を殴打した。

翌日の新聞には「日本野球空前の不祥事」として報道され[1]、この事件で三原は無期限の出場停止処分を受けた。三原の出場停止期間中は中島治康が選手兼任で監督代行を務めたが、周囲の救済運動によって三原は出場停止100日間に減ぜられ、同年7月23日に復帰した。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 「球場で乱闘 巨人の三原 南海の筒井を殴る」『日本経済新聞』昭和24年4月15日3面

参考文献

巨人軍5000勝の記憶読売新聞社ベースボールマガジン社、2007年。ISBN 9784583100296。p.21 - 22 (田村大五執筆)

関連項目


三原ポカリ事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 14:47 UTC 版)

白石勝巳」の記事における「三原ポカリ事件」の解説

巨人復帰すると、田中資昭替わって遊撃手となり前半戦上位打線任される。しかし、1年間ブランクもあって打撃調子上がらず後半下位打線回り田中併用されるなどして.219の低打率終わった。翌1949年シーズン通して千葉茂1・2番コンビ組んで千葉121得点リーグ2位)、白石94得点リーグ8位)と2人215得点挙げ巨人戦後初優勝貢献したこの年南海大黒柱別所引き抜き事件端を発する「三原ポカリ事件」が起きるが、この事件きっかけ白石作っている。別所引き抜き遺恨試合となった4月14日巨人南海3回戦9回表4-0巨人リード場面で南海飯田徳治本塁打などで1点差に迫る。なお無死一塁代打岡村俊昭の当たりは一塁ゴロ併殺狙った一塁手川上哲治送球受けた白石二塁封殺して一塁送球しようとしたところ、一塁走者筒井敬三組み付くように滑り込まれ白石送球できずに併殺崩された。「なにしとるんなら!」温厚な白石には珍しく広島弁怒鳴ったのをきっかけ白石筒井がやり合いベンチから飛び出した監督三原脩筒井の頭をポカリ殴った。この事件大きな問題となって三原シーズン残り試合全て出場停止とする処分出たが、のち出場停止期間は100日に短縮されている。

※この「三原ポカリ事件」の解説は、「白石勝巳」の解説の一部です。
「三原ポカリ事件」を含む「白石勝巳」の記事については、「白石勝巳」の概要を参照ください。

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