一次資料の探索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 15:11 UTC 版)
多くの一次資料は個人所蔵されているものだが、公文書館、図書館、博物館、保存会、特別コレクションに収められたものもある。それらは公開されているものもあれば、非公開のものもある。それらの中には大学や研究機関と提携しているものもある。特定の地域に関する資料が多くの異なった施設に散らばり、それが元の場所から離れていることもある。例えばカリフォルニアのハンティントン・ライブラリーは英国で書かれた多くの文書を所蔵している。 米国では一次資料の電子的な複製を多くの場所で入手できる。アメリカ議会図書館はいくつかの電子化されたコレクションを管理し、そこでそれらを入手できる。例として『American Memory』と『Chronicling America(英語版)』がある。アメリカ国立公文書記録管理局も『Digital Vaults』で電子化されたコレクションを管理している。米国デジタル公共図書館(英語版)は多くの図書館、公文書館、博物館の電子化された一次資料のコレクションを検索できる。インターネットアーカイブにも様々な形態の一次資料がある。 英国ではイギリス国立公文書館が、自らのコレクションのみならず『Access to Archives』に登録された他の提携施設の多くの一次資料を統合的に検索できるようにしている。国立公文書館の様々な種類の文書(遺言状を含む)の電子的コピーが『DocumentsOnline』で入手可能になっている。入手可能な文書の殆どはイングランドとウェールズに関連したものである。一次資料の電子的コピーの中には、スコットランド国立公文書館(英語版)で入手できるものもある。多くのカウンティ記録所 (County Record Office) の資料は『Access to Archives』に含まれているが、独自のオンライン目録で管理している所もある。多くのカウンティ記録所は文書の電子的コピーを提供している。 他の地域でいうと、ヨーロピアナは欧州全域から集めた資料の電子版を管理し、ワールド・デジタル・ライブラリーと Flickr Commons は世界中から集めた資料を管理している。Trove は豪州で作られた一次資料を管理している。 一次資料となる殆どの資料は電子化されておらず、オンラインでは目録や検索支援でしか目にすることができない場合もある。電子化されている資料もされていない資料も、WorldCat、Library of Congress catalog、National Archives catalog などを通じて検索することができる。
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