一広
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 11:47 UTC 版)
流通センター
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | ![]() 〒794-0832 愛媛県今治市八町西四丁目1番6号 |
設立 | 1974年1月 |
業種 | 繊維製品 |
法人番号 | 1500001011127 |
事業内容 | タオル・マスク製造企画・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 越智康行 |
資本金 | 80,000千円 |
発行済株式総数 | 42,000株[1] |
売上高 | 82億2261万円(2024年11月期)[1] |
営業利益 | 5億7332万円(2024年11月期)[1] |
経常利益 | 1億6320万円(2024年11月期)[1] |
純利益 | 1億5132万円(2024年11月期)[1] |
純資産 | 54億4333万円(2024年11月末現在)[1] |
総資産 | 148億6660万円(2024年11月末現在)[1] |
従業員数 | 200名 |
決算期 | 11月30日 |
主要株主 | 越智康行 33.63%[1] 株式会社タオル美術館 26.90%[1] 越智志乃 13.44%[1] |
主要子会社 | 川辺株式会社 55.0% |
関係する人物 | 越智逸宏(創業者) |
外部リンク | https://www.towel-museum.com/ |
一広株式会社(いちひろ)は、愛媛県今治市八町西に本社を置くタオルメーカー。
概要
1974年に越智逸宏が織機6台で創業した。現在では国内・中華人民共和国(大連市)・ベトナムに製造拠点を持ち、2020年12月現在124台の織機を擁し、デザインから染色、プリントに至るまですべての工程をグループで行っている[2]。
一広を中核とするグループ会社で「タオル美術館グループ」を形成しており、グループでタオル製品等の製造・卸売・小売を手がけておりSPA体制(製造小売業)を標榜している。グループ会社のタオル美術館ではタオル専門店「タオル美術館」を全国の百貨店・ショッピングセンターなどに展開している。
2000年4月には愛媛県今治市内の約3万坪の敷地にタオルとアートの融合をテーマとした観光施設「タオル美術館ASAKURA」(後にタオル美術館ICHIHIROに改称)を開館[2]。設立以来、年間平均約28万人が来館する観光施設となっている[2]。
沿革
- 1971年8月 - 越智逸宏、織機6台より操業開始[3]
- 1974年1月 - 「一広タオル工業株式会社」設立。
- 1979年 - 東村工場を新設。
- 1981年 - 本社事務所・流通センター完成。
- 1983年
- 1月 - 株式会社ヤスノリ(現:株式会社TTL)を設立、丸井染工株式会社を子会社化。
- 8月 - 朝倉工場を新設(第一期工事)。
- 1984年10月 - 朝倉工場を増設(第二期工事)。
- 1985年8月 - 本社・検品場完成。
- 1986年12月 - 株式会社ヤスノリ東予工場新設(サイジング)。
- 1987年8月 - 株式会社ヤスノリ東予工場・染晒工場の無人化に成功
- 1988年1月 - 株式会社ヤスノリ東予工場増設(第一期工事)。
- 1990年
- 5月 - 新流通センター完成。株式会社ヤスノリ東予工場増設(第二期工事)。
- 9月 - 協同組合イチヒロを設立。
- 1991年
- 3月 - 協同組合イチヒロ本社工場新設(縫製)。
- 5月 - 協同組合イチヒロ東予工場新設(プリント)。協同組合イチヒロ・丸井染工株式会社新商品開発センター新設。
- 1992年
- 7月 - 東京営業所を開設
- 8月 - 大連一広毛巾有限公司を設立。
- 1994年
- 7月 - 東予流通センター新設。
- 12月 - 株式会社タオル美術館設立。
- 1997年
- 4月 - 大阪営業所を開設。
- 12月 - 「一広株式会社」に社名を変更。
- 2000年4月 - タオル美術館ASAKURAがオープン
- 2003年 - 小原株式会社を子会社化。
- 2005年9月 - 一広ベトナムを設立。
- 2007年2月 - 国安センター設立(株式会社ヤスノリ工場内)。
- 2008年10月 - タオル美術館ASAKURAをタオル美術館ICHIHIROに名称変更。
- 2010年4月 - タオル美術館ICHIHIRO 通信販売開始。
- 2013年 - 織機12台を導入、生産能力を3割増強[4][5]
- 2020年8月 - 小原株式会社と株式会社タオル美術館を統合し新会社「株式会社タオル美術館」としてスタート
- 2021年1月 - 川辺株式会社を子会社化[6]。
- 2025年6月 - 株式会社橘屋よりタオル事業を継承[7]。
不祥事
2015年12月 - 四国タオル工業組合(現今治タオル工業組合)の抜き打ち検査とその後の調査で[8]、吸水性などの品質基準値を満たしておらず「今治タオル」の認証を受けることができない20種類の商品に別の商品用として得た同ブランドのロゴを付けたタオルを全国に少なくとも35万枚以上出荷していたことが判明した。
会社側は担当者が多忙を理由に検査に出していなかったと釈明し[9]、該当商品を回収した。
このため、同社製品に「今治タオル」ブランドマークを使用することが禁じられ、2016年2月に同組合を脱退した[10]。以降は「今治製タオル」「今治・国産タオル」などの名称を用いるようになった[11]。
事業所
- 営業本部
- 管理部
- 愛媛県今治市朝倉上乙1104
- 物流部
- 流通センター - 愛媛県今治市郷新屋敷町4丁目1-45
- 国安センター - 愛媛県西条市国安1273-8
- 国分センター - 愛媛県今治市国分1丁目8-55
- 東村倉庫 - 愛媛県今治市東村南1丁目10-33
- 観光事業部・通販事業・研究開発室
- タオル美術館ICHIHIRO - 愛媛県今治市朝倉上甲2930
製造拠点
- TTL
- 朝倉工場 - 愛媛県今治市朝倉上乙1104
- 東予工場 - 愛媛県西条市国安1273-8
- 一広ベトナム(ベトナム工場)
- 大連一広毛巾有限公司(大連工場)
グループ会社
- 協同組合イチヒロ(実習生受入)
- 川辺株式会社(繊維商品卸、東証スタンダード上場)
- 株式会社タオル美術館(タオル販売)
- 株式会社TTL(タオル製造)
- 株式会社ミツクラ(不動産管理)
- 大連一広毛巾有限公司(タオル製造販売)
- 一広ベトナム(タオル製造)
関連項目
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 非上場の親会社等の決算に関するお知らせ(pdf) - 川辺株式会社、2025年6月17日閲覧。
- ^ a b c 一広株式会社による当社株式に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ - 株式会社川辺、2025年6月17日閲覧
- ^ “タオルで生活文化向上 一広 越智逸宏社長<上>”. 会社―東西南北. 読売新聞社 (2009年6月16日). 2013年11月18日閲覧。 - インタビュー記事
- ^ “今治・タオル美術館に新工場 国内需要増に対応”. 愛媛のニュース. 愛媛新聞社 (2013年7月12日). 2013年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月18日閲覧。
- ^ “愛媛の一広、タオルの生産能力3割増 今治とベトナムで”. 日本経済新聞社 (2013年8月10日). 2013年11月18日閲覧。
- ^ 「今治タオル」大手の一広、繊維製品商社の川辺<8123>をTOBで子会社化 - M&Aオンライン(2020年12月21日)、2021年2月10日閲覧。
- ^ タオル美術館グループの一広、橘屋のタオル事業を買収 - M&Aニュース(2025年6月2日)、2025年6月17日閲覧。
- ^ 「今治タオルブランド商品認定マーク」の不正(無断)使用について(第2報)
- ^ “「今治タオル」認定受けず35万枚出荷 吸水性満たさず”. 朝日新聞. (2015年12月22日) 2015年12月22日閲覧。
- ^ 一広今治タオル未認定問題 タオル組合脱退/愛媛毎日新聞 2016年2月24日
- ^ 今治製タオルタオル美術館公式オンラインショップ
外部リンク
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