ヴォーバンの主要景観網
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「ヴォーバンの防衛施設群」の記事における「ヴォーバンの主要景観網」の解説
ヴォーバンの主要景観網(Le Réseau des sites majeurs de Vauban)は、ブザンソンが主導権を握る形で2005年3月30日に結成されたフランスの都市間の協同組織で、ヴォーバンが確立した城塞システムのうち、14都市に残る代表作をまとめたネットワークである。その目的は軍事建築家ヴォーバンの優れた作品群の活用と、ユネスコの世界遺産リストへの登録にあった。 2003年にブザンソン市は、世界遺産に立候補する可能性を検討した。市当局は専門家たちの勧告を踏まえ、ユネスコの登録基準に合致するためには、ヴォーバンの天才性を代表する作品群をまとめるかたちで立候補する必要があると判断した。2005年に8都市の建造物群がまとまり、2006年3月31日に、学識者会議(un conseil scientifique)に価値を認められた最終的な14都市のリストが成立した。 世界遺産への立候補書類は、2006年1月31日に暫定リストに加えられ、2007年1月5日にはヴォーバン没後300周年を記念して世界遺産委員会への推薦が決まり、2008年の第32回世界遺産委員会で正式に登録された。ただし、登録が認められたのは申請14件のうち12件のみで、バゾシュ(Bazoches, ニエーヴル県)の城と、ベル=イル=アン=メール島ル・パレのシタデルは、登録対象として認められなかった。
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