ワ50000形・ワフ20000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/17 08:54 UTC 版)
「国鉄サハ19形電車」の記事における「ワ50000形・ワフ20000形」の解説
ワ50000形・ワフ20000形は、小口急行貨物用の貨車として、サハ6形、サハ19形を改造したものである。このグループは電車として製造され、貨車、さらに事業用ながら客車となるという稀有の経歴を持っている。 1933年(昭和8年)にワ50000形へ17両(ワ50000 - ワ50016)、ワフ20000形へ7両(ワフ20000 - ワフ20006)が改造された。 両形式とも積載荷重は10t、最高速度は85km/h であるが1943年(昭和18年)2月2日より1947年(昭和22年)8月31日の期間は、戦時対応により95km/h にて運用された。 これらは、ワキ1形貨車の増備とともに貨物運用から退き、一部は救援車に車種転換が行われ、ナヤ6630形とされた。 更に 1953年(昭和28年)にはナエ7200形と改称されている。その変遷は下記のとおりである。 サハ6017 → ワ50000 サハ6018 → ワ50001 サハ6023 → ワ50002 → ナヤ6630 → ナエ7200 サハ6024 → ワ50003 サハ6025 → ワ50004 サハ6026 → ワ50005 サハ6027 → ワ50006 サハ6028 → ワ50007 サハ6029 → ワ50008 サハ6030 → ワ50009 → ナヤ6633 → ナエ7201 サハ19026 → ワ50010 サハ19033 → ワ50011 → ナヤ6635 → ナエ7202 サハ19034 → ワ50012 → ナヤ6636 → ナエ7203 サハ19029 → ワ50013 サハ19024 → ワ50014 → ナヤ6647 → ナエ7212 サハ19027 → ワ50015 → ナヤ6638 → ナエ7204 サハ19031 → ワ50016 → ナヤ6646 → ナエ7211 サハ6019 → ワフ20000 → ナヤ6639 → ナエ7205 サハ6020 → ワフ20001 → ナヤ6643 → ナエ7209 サハ6021 → ワフ20002 → ナヤ6645 → ナエ7210 サハ6022 → ワフ20003 → ナヤ6642 → ナエ7208 サハ19032 → ワフ20004 サハ19025 → ワフ20005 サハ19028 → ワフ20006 1950年(昭和25年)にナヤ6630形へ改造されなかったワフ20000形車両は、第二次貨車特別廃車の対象形式となり同年5月20日通達「車工第376号」により告示され同年度に廃車となり、同時に形式消滅となった。またワ50000形は1951年(昭和26年)度に形式消滅となった。
※この「ワ50000形・ワフ20000形」の解説は、「国鉄サハ19形電車」の解説の一部です。
「ワ50000形・ワフ20000形」を含む「国鉄サハ19形電車」の記事については、「国鉄サハ19形電車」の概要を参照ください。
- ワ50000形・ワフ20000形のページへのリンク