ワインの科学的性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/07 19:25 UTC 版)
「ワインと食品のマッチング」の記事における「ワインの科学的性質」の解説
しばしば「味覚は主観的なものである」と言われるが、苦味・甘味・塩味・酸味など定量的な味覚特性も存在し、味覚を検出したり、「低い・適度・高い」という指標で測定したりすることができる。例として蜂蜜の甘味やカキの塩味の測定などが挙げられる。例えばバタースコッチの焦げたイチゴのような風味は個人的な領域であり定量化できない。風味はその存在の有無によって判定される。風味の判定は我々の嗅覚に関連しており、味覚は味蕾の検出器官によってもたらされる。味覚の違いを見分ける感度には個人差があるものの、ワインの専門家たちは「風味」という主観的な指標よりも客観的な測定結果をもとにした組み合わせを推奨することが多い。ワインにおいては、苦味・甘味・酸味の三つが基本的な味覚となる。これら三つの味覚はそれぞれタンニン(苦味)、残留糖分(甘味)および酸(酸味)の主要な要素として同定することができる。四つ目の要素であるアルコールは、ワインテイスティングにおいて口の奥で感じられる「辛さ」あるいは温かさとして同定され、ワインのボディを決める主要な要素となっている。アルコールによる辛さは、ワインの辛味を最小にする成分や強調する成分を含む食品と組み合わせることによって検討できる。
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