ワインの発見に関する神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 04:50 UTC 版)
「ワインの歴史」の記事における「ワインの発見に関する神話」の解説
最初のブドウ栽培とワインの発酵について述べた神話学上のエティオロジー(起源説話)が多く存在している。 聖書の創世記では、ノアが大洪水を乗り切った後、最初にワインの製造について述べられており、ノアが酒に酔って自分の息子に醜態を晒したと語られている。 ギリシャ神話では、ディオニュソスが幼少期を過ごし、彼によってブドウ栽培が発見された場所について、(存在が不確定でさまざまな場所が予想されている)ニサ山としているが、彼が中央アナトリアの人々にその実践を教えたと述べられている。このため、彼はワインの神とされ崇拝されることとなった。 ペルシアの伝説では、ある時、ペルシア王ジャムシードが彼のハーレムの女性を追放し、彼女が落胆して自殺を考えるように仕向けたところ、彼女は王の倉庫に行き、「毒」と書かれた瓶を見付けた。瓶の中身は腐ってしまってもう飲めないと思われたブドウの残骸だった。この発酵したワインを飲んだ後、彼女は気分が高揚するのを感じた。彼女はこの発見を王に伝えたところ、王は新しい飲み物に夢中になり、女性を再びハーレムに受け入れただけでなく、ペルセポリスで育てられたすべてのブドウをワイン造りに捧げるよう命じたという伝説が残っている。
※この「ワインの発見に関する神話」の解説は、「ワインの歴史」の解説の一部です。
「ワインの発見に関する神話」を含む「ワインの歴史」の記事については、「ワインの歴史」の概要を参照ください。
- ワインの発見に関する神話のページへのリンク