ワイルドキャット・カートリッジの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:21 UTC 版)
「ワイルドキャット・カートリッジ」の記事における「ワイルドキャット・カートリッジの例」の解説
ワイルドキャット・カートリッジは、量産されているカートリッジよりも種類が多い。ほとんどのワイルドキャット・カートリッジはカスタム・メイドなので、普通はあまり有名ではない。しかし、ワイルドキャット・カートリッジのいくつかは、小さなメーカーから少量が市販されている。代表的なワイルドキャット・カートリッジを以下に挙げる。 .30 Herrett .30-30ウィンチェスター弾(英語版)のネックを後退させ、ショルダー・アングルを鋭くしたもの。銃身が10インチ (25 cm)程度の拳銃用に開発され、.30-30と同等の威力と、より高い効率、より少ないマズル・ブラストを実現した。 .357 Herrett .30 Herrettと同様に、.30-30ウィンチェスターをもとにしているが、それを短縮し、.357インチ (9.1 mm)にネック・アップしたもの。短い銃身で使うために設計され、その結果、.30-30よりも高い効率と高い威力が得られた。10インチ (25 cm)銃身のトンプソン・センター・アームズのコンテンダー・ピストルによる、中型の獲物の狩猟には、最適な口径の一つと考えられることが多い。 .10 Eichelberger Long Rifle ワイルドキャット・カートリッジの中では数少ない、リムファイア・カートリッジをもとにしたカートリッジである。これは、.22ロングライフル弾を分解し、薬莢を再利用して作られる。口径.10インチ (2.5 mm)はライフリングが切られた銃身としては最も小さい。この極めて小さい.10口径の弾頭は、反動がほとんどなく、また、非常に高速である。近距離の小型の獲物にも使えるが、実用的な狩猟や標的射撃の弾薬に比べると珍しい。 5.7 MMJ (.22スピットファイア(英語版)) .30カービン弾の薬莢を .223インチ (5.56 mm)にネック・ダウンしたもので、軍が放出したU.S.M1カービンを近距離のバーミント・ライフル(英語版)に改造するために開発された。 6mm PPC .220ロシアンをもとにしているが、.220ロシアンはアサルト・ライフルの弾薬である7.62x39mm弾をもとにしている。6mm PPCは、1975年、特にベンチレスト射撃(英語版)のために開発された。6mm PPCは一般には普及していないが、入手可能な最高のベンチレスト・カートリッジとして20年間君臨していた.222レミントンから、その座を奪った。短く、太く、ショルダー・アングルが鋭いので、単発ライフルでしか用いることが出来ないが、ベンチレスト射撃において、その後30年間経った今でも強い勢力を持っている。 .22 Eargesplitten Loudenboomer この面白い名前のカートリッジは、P. O. Ackleyによって初速5,000 ft/s (1,500 m/s)を超えるものとして開発された。.378ウェザビー・マグナム弾(英語版)の薬莢をもとにしており、口径に対して非現実的なほど高威力なので、普及しなかった。 7mm TCU (7TCU) .223レミントン弾(英語版)をもとにしており、トンプソン・センター・アームズのコンテンダーやG2コンテンダーのような、単発拳銃で人気がある。実際、これはTCU(英語版)・ワイルドキャット・カートリッジ・ファミリーの一つである。
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