ロッテホテルソウル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 09:16 UTC 版)
ソウル市中区小公洞に位置するロッテホテルソウルは1979年3月10日にオープンし、現在の客室数は1120、10の飲食店、多岐にわたる15の宴会場、フィットネスクラブ、ビジネスセンター、免税店などが揃っている。2004年に新館全客室の大々的なリノベーションを実施し、2006年には新館ロビーを14階に移し「ロッテホテルソウル新館」を365の客室を揃えた超特級ビジネスホテルとして再誕生させた。2007年には本館38階に和食レストラン桃山をリニューアルオープン、2008年は国内初の女性専用客室階レディースフロア、そして国内初登場のミシュラン三つ星レストランオーナーシェフによるピエール・ガニェール・ア・ソウルをオープン。2009年にはゲストの多様な指向に配慮し、4種類の新コンセプトによる客室デザインで本館客室リノベーションを完了した。 なお、このホテルの前身はかつてこの地に建っていた、鉄筋8階建ての「半島ホテル」である。半島ホテルは朝鮮ホテル(現・ウェスティン朝鮮ホテル)とともに、日本統治時代の京城(現・ソウル特別市)を代表する高級ホテルであった。1936年、当時朝鮮半島で窒素肥料工場や発電所を初めとする大規模な事業を展開していた日窒コンツェルンの総帥・野口遵によって建設された同ホテルは、当時の朝鮮で初めて、米国の大型ホテルに倣った建物デザインと運営方法を導入した。日本統治終了後も国営(末期は現在の韓国観光公社の前身・国際観光公社が管理)の観光ホテルとして営業を継続してきたが、1974年にロッテグループに売却され、閉鎖された。建物の解体を経て跡地に建設されたのが、現在のロッテホテルソウル(本館)である。また、当ホテル34階には、ロッテグループ創業者の重光武雄総括会長の執務室が設けられている。
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