ロジャー・マッギンのバージョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 03:10 UTC 版)
「イージー・ライダーのバラード」の記事における「ロジャー・マッギンのバージョン」の解説
映画『イージー・ライダー』の製作・脚本を務め、主演者でもあるピーター・フォンダはボブ・ディランの「イッツ・オールライト・マ」を使おうと当初考えていたが、権利の関係で使用は認められなかった。フォンダは代わりに、バーズのロジャー・マッギンにカバー・バージョンを依頼した。次にフォンダはディランに映画のテーマソングを書いてくれないかと頼む。ディランは依頼を断るが、ナプキンに「The river flows, it flows to the sea / Wherever that river goes, that's where I want to be / Flow, river, flow」という言葉を走り書きし、「これをマッギンに渡してくれ。彼ならどうしたらいいか分かるはずだ」と言った。詞の断片は言われたとおりマッギンに渡され、彼は言葉を付け加えるとともにメロディも完成させた。 ディランは『イージー・ライダー』の内輪向けの上映会で、自分の名前がテーマソングの共作者としてクレジットされていることに気付いた。彼はマッギンに電話をかけ、エンドロールから自分の名前を外すこと、および今後リリースされる際にも名前を外すことを要求した。マッギンはディランが「イージー・ライダーのバラード」を自分のものではないと主張した理由をこう推測した。「彼はあの映画がそんなに好きになれなかった。あのエンディングも。詩的正義が果たされるために、むしろトラックが爆破することを彼は望んだ。ピーター・フォンダのアンチ・ヒーローのコンセプトが彼には理解できなかったようだ」 1969年2月、マッギンはロサンゼルスのコロムビア・スタジオでレコーディングを行った。バーズのメンバーのジーン・パーソンズがハーモニカで参加した。 同年7月公開の映画『イージー・ライダー』には前述の「イッツ・オールライト・マ」と本作品がマッギンの単独名義で収録された。映画のサントラは8月に発売された。
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