レース前の状況
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「2010年アブダビグランプリ」の記事における「レース前の状況」の解説
3チーム、5名のドライバーによって争われてきたドライバーズチャンピオンシップは最終戦で雌雄を決することになった。前戦終了時点のポイントランキングは、韓国GPでトップに立ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が246点、マーク・ウェバー(レッドブル)が8点差の238点、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が15点差の231点、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が24点差の222点。ジェンソン・バトン(マクラーレン)はすでにタイトル争いから脱落している。 アブダビGPの順位と最終得点ドライバー得点(勝数)優勝2位3位45678910アロンソ246(5勝) 271 264 261 258 256 254 252 250 248 247 ウェバー238(4勝) 263 256 253 250 248 246 244 242 240 239 ベッテル231(4勝) 256 249 246 243 241 239 237 235 233 232 ハミルトン222(3勝) 247 240 237 234 232 230 228 226 224 223 得点は10位までに25-18-15-12-10-8-6-4-2-1点。 同点の場合は優勝回数および上位成績によりランキングが決定する。 太字は無条件でタイトル決定。斜体は条件付きでタイトル決定。 アロンソは2位以内でフィニッシュすれば他者に関係なく自力でタイトルを決められる。ウェバーは5位以上、ベッテルは2位以上が最低必要であり、あとはアロンソの結果次第。ウェバー優勝の場合アロンソが3位以下、ベッテル優勝の場合アロンソが5位以下でないとそれぞれ逆転できない。ハミルトンは優勝しても、アロンソ無得点・ウェバー6位以下・ベッテル3位以下という条件が揃わなければならず、可能性は極めて低い。 上記4ドライバーがチャンピオンを獲得するための条件は以下のとおり。 アロンソ 2位以上=自動的に獲得、3~4位=ウェバー2位以下、5位=ウェバー2位以下/ベッテル2位以下、 6位=ウェバー3位以下/ベッテル2位以下、7位=ウェバー4位以下/ベッテル2位以下、8位=ウェバー4位以下/ベッテル2位以下、9位=ウェバー5位以下/ベッテル3位以下、10位以下=ウェバー6位以下/ベッテル3位以下 ウェバー:最低条件-5位以上 優勝=アロンソ3位以下、2位=アロンソ6位以下/ベッテル2位以下、3位=アロンソ7位以下/ベッテル2位以下、4位=アロンソ9位以下/ベッテル2位以下、5位=アロンソ10位以下/ベッテル3位以下 ベッテル:最低条件-2位以上 優勝=アロンソ5位以下、2位=アロンソ9位以下/ウェバー5位以下 ハミルトン:最低条件-優勝 優勝=アロンソ11位以下/ウェバー6位以下/ベッテル3位以下 注目はレッドブルチームがチームオーダーを発動するかという点であった。仮にレースがベッテル-ウェバー-アロンソという展開になった場合、ベッテルがウェバーに優勝を譲ってアロンソを抑え込む役割を果たせば、ウェバーのチャンピオン獲得が可能となる。しかし、レッドブルはドイツGP以降フェラーリのチームオーダーを批判し、両ドライバーを公平に競わせる方針を唱えてきた。アロンソも「レッドブルは平等性を説くことに3カ月を費やしてきたのだから、今、同じ哲学を継続するべきだね」とコメントした(アロンソ的にはベッテルが勝った方が条件は楽になる)。ウェバー、ベッテルとも決め事はないとして、メディアの質問をかわしていた。 また、最終戦は1997年以来タイヤサプライヤーを務めてきたブリヂストンにとって最後のF1レースとなった。(ワンメイクであるため)このレースを終えるとF1通算勝利数は175勝に達する。
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