レッドブル・セカンドチーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 00:49 UTC 版)
「スクーデリア・トロ・ロッソ」の記事における「レッドブル・セカンドチーム」の解説
2005年11月1日、世界的エナジードリンクメーカーであるレッドブル社がF1チームのミナルディを買収して設立した。チーム代表のフランツ・トストほか主要人事は交代しているが、ファエンツァの本拠地とチームクルーはミナルディから引き継いだ形となっている。 レッドブル社は、ジャガー・レーシングを買収して、2005年からレッドブル・レーシングとしてF1に参戦しており、トロ・ロッソはそのセカンドチームにあたる。レッドブル社が後援する若手ドライバー養成プログラム(レッドブル・ジュニアチーム)の契約ドライバーを起用して経験を積ませ、才能が認められれば本家のレッドブル・レーシングへ昇格させるというシステムを採用している。 レッドブル・レーシングは本拠地がイギリス、チーム国籍はレッドブル本社のあるオーストリア登録となっているが、トロ・ロッソの場合はミナルディ時代と変わらぬイタリア国籍である。この2チームはマシンのカラーリングも似ていたが、トロ・ロッソはノーズが金色で、エンジンカウルに雄牛のイラストが描かれている点で識別することができた。このイラストはJos Pirknerがデザインし、Knud Tirochがすべてのカウルにエアブラシでペイントしている。ただし、2017年からブルーとシルバーがメインの新しいコンセプトによるカラーリングに変わったため、外見での識別が容易となった。 当初、レッドブルは2チームで同じマシンを使用し、開発の効率化とコスト低減を図ろうとした。コンコルド協定には2チーム間のマシン売買を禁じる「カスタマーカー禁止条項」が存在するため、2009年までは関連会社のレッドブル・テクノロジーがマシンを開発し、レッドブル・レーシングと本チームにその知的所有権を譲渡するという方法を採っていた。しかし、スーパーアグリとともにスパイカーから提訴されるなどの結果、この手法はレギュレーションで明確に禁じられることになり、2010年より自社でマシンを開発・製造する「コンストラクター化」を迫られることになった。
※この「レッドブル・セカンドチーム」の解説は、「スクーデリア・トロ・ロッソ」の解説の一部です。
「レッドブル・セカンドチーム」を含む「スクーデリア・トロ・ロッソ」の記事については、「スクーデリア・トロ・ロッソ」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からレッドブル・セカンドチームを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からレッドブル・セカンドチーム を検索
- レッドブル・セカンドチームのページへのリンク