レギュレーションの変更の結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:41 UTC 版)
「2003年のF1世界選手権」の記事における「レギュレーションの変更の結果」の解説
予選は1アタック制になり、デビッド・クルサードなどのように、このようなやり方が苦手なドライバーには難しい予選になった。また予選中に降雨などがあった場合、予選順位がマシンやドライバーの実力を反映した序列にならないことも多かった。日本グランプリでは土曜日予選の終盤に雨が強くなり、ミハエル・シューマッハが予選14位に終わり、ラルフ・シューマッハがアタック中にスピンし、タイム計測を行わなかった。ヤルノ・トゥルーリはアタックを行わなかった。予選ではジャガーのマーク・ウェバーが好結果を残すことが多かったが、シーズン序盤を除きトップ4以外のチームが上位に来ることはあまり多くはなかった。 ポイント制度の変更はミナルディやジョーダンのような小規模チームには有利になると思われたが、結局そうはならなかった。上位チームは信頼性を上げたためにこれらの2チームには入賞のチャンスはほとんど来なかった。ジョーダンはジャンカルロ・フィジケラがブラジルグランプリで10ポイント獲得し、他2戦で7位と8位を各1回獲得、計13ポイントを獲得し、ランキング9位となった。しかし昨年のポイント制度であれば、ジョーダンはブラジル・グランプリの10ポイントだけになるが、チャンピオンシップのランキングで5位になっていたことになる。ミナルディは最高位がカナダグランプリの9位であり、入賞はならなかった。 ミハエル・シューマッハとフェラーリは1位と2位の差が2ポイントしかなく、優勝してもチャンピオン争いをリードしているキミ・ライコネンとの差がなかなか縮められなかった。序盤の出遅れが響き、シューマッハがドライバーズチャンピオンシップの首位に立ったのは6月のカナダグランプリが今シーズン初めてであった。
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