ルフトハンザ・テクニークによる貨物型改修
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「エアバスA380」の記事における「ルフトハンザ・テクニークによる貨物型改修」の解説
2020年5月には新型コロナウイルス感染症の影響で旅客需要が減少し、貨物需要が増大する中、ルフトハンザドイツ航空の子会社で航空機の改造やメンテナンスを手掛けるルフトハンザ・テクニークにA380旅客型を貨物用に改修する依頼があったことが明らかにされた。顧客(航空会社)名は明らかにされなかったが、後にポルトガルのハイフライ航空の元シンガポール航空のリースされたA380型機(機体記号9H-MIP)がこの改造対象になっていたと複数のメディアが報じている。 既にCOVID-19の影響に対応するため、旅客機の座席に貨物を積載したり、座席そのものを撤去して貨物を積載したりといった事例は存在する。しかし、ルフトハンザ・テクニークによれば、この改修は単に座席の撤去に留まるものではないという。 しかし、貨物ドアの設置などは行われないと報じられており、貨物の積載時には旅客用の狭いドアを使用する必要がある。また、2階部分の床板が貨物の重量を想定していないため、貨物機としては問題が多いとの指摘もある。 2020年5月19日、ハイフライ・マルタのA380機体記号9H-MIPが5/14~18にかけてポルトガルのベージャ空軍基地から中国の天津、ドミニカのラス・アメリカス空港を経由し世界一周運用で運航された事が発表され、COVID-19対応で中国からドミニカへ約15tの医療用物資を輸送したとされ、後日このA380が一部座席撤去された機体であることが公表された。同年11月になりCOVID-19流行により旅客チャーター事業→貨物チャーター事業に機体仕様変更対応したが、それでも超大型機の需要減少により同年末のリース期限をもって返却すると発表されている。
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