リメイク・続編作品の製作
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原作は最後の魔物を倒すところまでいかない状態で終了しているが、このことが物語のその後や多数のリメイク制作を喚起する要因になっている。この欠損に対して、後述のPlayStation 2版では百鬼丸が身体を全て取り戻すという補完が行われている。手塚作品の中でもリメイクが果敢に挑戦されている作品のうちの一つで、実写映画版は、どろろが大幅に原作と違う設定で描かれていたり、架空の異世界が舞台になったりしている。 2005年12月9日に秋田書店から発売された、様々な漫画家が『ブラック・ジャック』を描いたアンソロジー『ブラック・ジャックALIVE』2巻に収録されている永井豪の「嵐の夜に」では、武器をもっと強力なものにして欲しいと百鬼丸がブラック・ジャックに依頼、左脚に仕込まれた火炎放射器で万代を、右足に仕込まれたミサイルで九尾の狐を、右腕に仕込まれたガトリング砲でなぜか金小僧を倒し、どろろと共に立ち去る。 『ヤングチャンピオン』では道家大輔による『どろろ梵』が連載され、『チャンピオンRED』では士貴智志による『どろろと百鬼丸伝』が2018年12月号から連載されており、後者は単行本の第1巻が2019年4月19日に発売された。また、カネコアツシの漫画『サーチアンドデストロイ』は『どろろ』を原作に描かれた近未来SFになっている。この他、田畑由秋・大熊ゆうごによる『ヤング ブラック・ジャック』で、『どろろ』をモチーフにした「無残帳編」が描かれている。 これらリメイク作品には前述の永井をはじめ、PlayStation 2版に沙村広明や雨宮慶太なども関与しており、『どろろ』という作品に対する支持の大きさを物語っている。 なお、『手塚治虫トレジャーボックス』にも掲載されている『週刊少年サンデー』1968年2・3号の企画「紅白ものまねまんが合戦」では、4名の漫画家藤子不二雄、つのだじろう、板井れんたろう、赤塚不二夫が描いた『どろろ』の漫画と、各作品への手塚のコメントが掲載された。
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