ラサロ・カルデナス大統領とPRI
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「メキシコ革命」の記事における「ラサロ・カルデナス大統領とPRI」の解説
詳細は「制度的革命党」を参照 1934年、ラサロ・カルデナスが大統領に当選する。彼もカジェスに傀儡として選ばれた人物だったが、当選するとただちにカジェス他腐敗堕落した革命政権の黒幕、労働ボス化していた組合幹部を次々と追放し、政治改革に乗り出す。腐敗していた既存の労働組合に代わり、共産主義者であったロンバルト・トレダーノを支援して、新しい労働組合メキシコ労働者連合CTMを組織した。1917年憲法に規定されながら、その後遅々として進んでいなかった農地改革を強力に推進、さらに依然として外国資本の支配下にあった鉄道と石油産業の国有化に着手する。1927年に達成した石油産業の国有化は米国の猛烈な反発を受けたが、カルデナスはこれを断行した。また、1936年、スペインで内戦が始まるとカルデナス政権はスペイン共和国の人民戦線政府と国際旅団をソビエト連邦と共に支援した。その敗北後は合計一万人以上の亡命者を受け入れた。1940年、ラサロ・カルデナスの任期が切れるとともに、メキシコ革命は名実ともに終結し、その後制度的革命党(PRI)による一党独裁時代が71年間続いた。
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