ラウドネスレベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 20:13 UTC 版)
詳細は「ホン」を参照 ラウドネスレベル (英: loudness level) は聴覚の特性に合わせて周波数補正され標準化された音圧レベルであり物理量である。 純音のラウドネスがその周波数によって変わる事実に基づき、等ラウドネス曲線で補正を掛けられた音圧レベルである。補正により、周波数によらずラウドネスレベルが等しければラウドネスも近似的に等しい。単位はホン(phon)。例えば f {\displaystyle f} [Hz] の純音に関して、補正係数を w f {\displaystyle w_{f}} 、計測された音圧レベルを L {\displaystyle L} [dBSPL]とすると、この純音のラウドネスレベルは w f × L {\displaystyle w_{f}\times L} [phon] である。 ラウドネスレベルは純音のラウドネスが等しくなるように補正された尺度である。ゆえに複合音に外挿してもラウドネスとの関係が保たれる保証はない。例えば近しい周波数の純音2つからなる複合音の場合、マスキング効果によりラウドネスが抑制される、すなわち実際のラウドネスレベルが純音のラウドネスレベル和より小さくなる可能性がある。 ラウドネスとラウドネスレベルの尺度関係は明確でない。比率尺度として s o n e ∼ k ∗ p h o n 0.3 {\displaystyle sone\sim k*phon^{0.3}} 、すなわち10phonで2倍のラウドネスが得られる(等比)という研究や、間隔尺度として10dBで騒音カテゴリが1つあがる(等差)という研究が存在する。
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ラウドネスレベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 20:14 UTC 版)
1000ヘルツの純音のフォンは、その音圧レベルを表すdBに等しい。これ以外の周波数のフォン値は、同じラウドネスに聞こえる1000ヘルツの純音のデシベル値に等しい。したがって、同じフォンの音は(個人差等もあるがほぼ)同じ大きさに聞こえる。 音圧レベルのdB値とフォンの関係は等ラウドネス曲線に一致するはずだが、実際には測定条件や個人差などの違いにより、研究者ごとに異なる等ラウドネス曲線が導き出されている。フォンの算出には、ISO 226:2003で規格化された等ラウドネス曲線を使う。 なお、等ラウドネス曲線が等間隔でないため、同じ周波数で音圧が1dB増えてもラウドネスレベルが1フォン増えるとは限らない。 ラウドネス「レベル」ではない、ラウドネスの単位にソーンがある。フォンとソーンには「フォン ÷ 10 - 4 = log2ソーン」の関係がある。ラウドネスはISO532で規格化されている。
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