ライフワーク、『ローデン・クレーター』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 15:46 UTC 版)
「ジェームズ・タレル」の記事における「ライフワーク、『ローデン・クレーター』」の解説
彼の最大の作品でライフワークとなっているのが、『ローデン・クレーター』(Roden Crater)である。このクレーター(噴火口)は、アリゾナ州のフラッグスタッフのはるか郊外、標高2000mを超え空気の透明度の高い高地砂漠地帯(ペインテッド・デザート)にあり、約40万年前にできた。サンフランシスコ火山地帯に位置し、ほぼ円形で縁が高くて美しい直径約300m、高さ約200mの噴火口である。1975年ごろに見つけた後、地主らを説得して購入し、以後1979年から今まで細々と建設作業が続いている。 タレルはクレーターの縁を完全に円形にする土木作業から行い、いずれはこの天然のすりばちを、宇宙のパノラマを眺める巨大な裸眼天文台にする考えを持つ。クレーターの底から空を見るだけで、青空が縁取られドーム状に見える現象が起こるほどのクレーターに、さらに11の地下室と数百mにわたる地下トンネルを掘り、そこを太陽や月など天体の動きにあわせてトンネルからの光が差し込み、様々な光の存在を実感できるような場所になることを意図している。これが完成すれば、ランド・アートの作品としても最大規模のものとなる。
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