ユニファイドビジネスモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/24 07:43 UTC 版)
「ERP5」の記事における「ユニファイドビジネスモデル」の解説
ユニファイドビジネスモデルはERP5の基になっている設計思想である。ユニファイドビジネスモデルには現実のビジネスを抽象化するための5つの要素があり、これがERP5の「5」の由来である。ERP5でシステムを構築する場合にはそのシステムに登場するものがユニファイドビジネスモデルのどの要素にあてはまるかを考える必要がある。その5つの要素とは以下のものである。 リソース 与えたり、与えられたりできるものであり、そしてそのようなものを概念として一般化したもののことである。商品カタログ上の概念として表わされるものがリソースである。例えば、スーパーのチラシ上のみかん、マッサージ、法律相談、日本円である。 アイテム リソースが具体化されて、個別に認識されるようになったもののことである。例えば、私がいま右手に握っている一つのみかん、記番号がA000145Gの千円札、個体識別番号1180300768の牛肉はアイテムである。 ノード リソースやアイテムを所有したり格納したりできるものである。例えば、人、組織、土地、建物、勘定科目である。 パス 特定または不特定のノード間の決まり事を表わすものである。例えば、売買契約、取引価格、納期、変換コードなどである。 ムーブメント パスが具体化したものであり、リソースまたはアイテムのノード間の具体的な移動を表わすものである。例えば、商品の発送、マッサージの提供、仕訳である。 ユニファイドビジネスモデルは事実を実際にあるとおりに抽象化するので、ユニファイドビジネスモデルに基づいたシステムは事実に基づいたシステムとなる。そのため、例えばシステムの都合で実際には一つの製品を二つの異なる製品としてデータベースに登録するようなことはユニファイドビジネスモデルに反している。
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