ユニット構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 22:12 UTC 版)
「高松琴平電気鉄道10000形電車」の記事における「ユニット構成」の解説
その他の主要機器については、1001にパンタグラフと主制御器、1002に電動発電機 (MG) と空気圧縮機 (CP) を分散搭載して2両で共用するユニット構成となっている。この機器分散のコンセプトは、一見すると後に国・私鉄の高性能電車で広く取り入れられたものと共通であるかに見えるが、本形式の場合は1954年に三菱電機-近畿日本鉄道の共同開発によって実用化されたMM'ユニット方式とは異なり、本来1両の電動車に集約すべき機器を地上施設側の荷重制限からやむなく2両に分散したに過ぎず、その本質においては全くの別物である。とは言え本形式の機器構成が当時としては非常に先進的かつ意欲的なものであったことは間違いなく、新造時には大手を含む私鉄各社の注目を集めた。 本形式の電装品については製造当時は琴平線が1500V、志度線・長尾線が600Vであったため、志度線への乗り入れを考慮して複電圧対応になっていたが、入線に必要となる志度線の地上施設改良、言い換えれば車両限界の拡大が進まなかったためにこの複電圧機構は一度も使用されず、1500Vに昇圧後も志度・長尾の両線に入線することはなく、本形式は最後まで琴平線専用車として運用された。
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