シトクロムb6/f複合体における反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 04:23 UTC 版)
「光化学反応」の記事における「シトクロムb6/f複合体における反応」の解説
シトクロムb6/f複合体ではプラストキノールから電子を受け取り、電子伝達過程でプロトンポンプおよびスカラー反応を起こしプロトン濃度勾配を発生させる。そして、最終的に酸化型プラストシアニンに電子を伝達する。シトクロムb6/f複合体は呼吸鎖複合体IIIと極めてサブユニット構成および諸反応が似ている。なおサブユニット構成は以下のようになっている。 シトクロムb6 シトクロムf プラストキノン2個 リスケ型Fe-Sタンパク質 他、3種類のタンパク質 シトクロムb6/f複合体の電子伝達過程は、呼吸鎖複合体と同様に2種類存在し、以下のような電子伝達過程を経る。 PQred → リスケFe-Sタンパク質 → 酸化型プラストシアニン (PCyox) PQred → ヘムbL → ヘムbH → リスケFe-Sタンパク質 → PCyox シトクロムb6/f複合体の収支式は以下の通りである。 12PQred + 24H+out + 24PCyox (Cu2+) → 12PQox + 48H+in + 24PCyred (Cu+)
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