ユキムシとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ユキムシの意味・解説 

ゆき‐むし【雪虫】

読み方:ゆきむし

雪国で、早春積雪上に現れ活動する昆虫。セッケイカワゲラ・ユキガガンボなど。

北海道東北地方で、降りだす季節現れる小さな昆虫リンゴワタムシなど。体に白い分泌物をつけて群れて飛びが舞うように見える。わたむし。《 冬》


雪虫

読み方:ユキムシ(yukimushi)

アブラムシ科昆虫俗称


雪虫

読み方:ユキムシ(yukimushi)

綿虫俗称

季節

分類 動物


雪虫

読み方:ユキムシ(yukimushi)

冬に積雪上に現れる昆虫総称セッケイカワゲラなど

季節

分類 動物


雪虫

(ユキムシ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/01 06:11 UTC 版)

雪虫の一種(トドノネオオワタムシ)
防御反応中のBeech blight aphid英語版(踊っているように見えることから、通称ブギウギエィフィド)

雪虫(ゆきむし)とは、アブラムシカメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科)のうち、白腺物質を分泌するが存在するものの通称。体長5mm前後の全身が、綿で包まれたようになる。

概要

この虫の呼び名としては、他に綿虫(わたむし)[1]、雪蛍[2]、東京地域のオオワタシーラッコシロコババ、京都地域のゆきんこおこまさん、伊勢地域のオナツコジョロ、水戸地域のオユキコジョロがある他[3]しろばんばといった俗称もある。小説『しろばんば』のタイトルは、この虫に由来する。

具体的な種としては、トドノネオオワタムシ、ヒイラギハマキワタムシなどが代表的な存在である。

アブラムシは普通、のない姿で単為生殖によって多数が集まったコロニーを作る。しかし、秋になって越冬する前などに、羽を持つ成虫が生まれ、交尾して越冬のために産卵する。この時の羽を持つ成虫が物質を身にまとって飛ぶため、その姿が雪を思わせる。また、アブラムシの飛ぶ力は弱く、風になびいて流れるので、なおさらに雪のように見える。

北海道東北地方では、初雪の降る少し前に出現すると感じられることが多いため、冬の訪れを告げる風物詩ともなっている。

雄には口が無く、寿命は1週間ほど。雌も卵を産むと死んでしまう。熱に弱く、人間の体温でも弱る。

俳句では、季語。同じ「雪虫」と呼ばれるセッケイカワゲラは黒い昆虫で、の季語。

脚注

  1. ^ 日本国語大辞典, コトバンク. “綿虫(ワタムシ)とは”. コトバンク. 2020年4月26日閲覧。
  2. ^ 日本国語大辞典. “雪蛍とは”. コトバンク. 2020年4月26日閲覧。
  3. ^ 世界大百科事典内言及. “シーラッコ(しーらっこ)とは”. コトバンク. 2020年4月26日閲覧。

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ユキムシ」の関連用語

ユキムシのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ユキムシのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの雪虫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS