ヤナーチェク
レオシュ・ヤナーチェクが生まれたのは1854年7月3日モラヴィア、カントル(教師・音楽家・教会の合唱指導者などを兼ねる)の家系であった。《イェヌーファ》に代表されるオペラ作曲家として知られるヤナーチェクだが、数少ないピアノ曲は書かれたその時々の心情がかなり具体的に反映されており、無視できないジャンルになっている。
30代中ごろからは故郷モラヴィアの民謡の採譜をはじめ、そのフィールドワークは作風に直接関わってくることになる。同郷のドヴォルザークやスメタナのように異国趣味的に取り入れるのではなく、直接作曲語法として用いたのが特徴的で、後のバルトークやコダーイらに先駆けた。
同時に民族復興運動にも関心を示し、政治にインスパイアされた作品も少なくない。この要素はかつてライプツィヒやヴィーンといった「本場」で彼が感じた民族的な疎外感や、郷土がオーストリアの支配下に置かれていたことが転じて愛郷心という形で噴出したものであり、作曲に民謡を取り入れたこととも無関係ではない。
ヤナーチェクと同じ種類の言葉
Weblioに収録されているすべての辞書からヤナーチェクを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からヤナーチェクを検索
- ヤナーチェクのページへのリンク