ヤシの病気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/08 09:10 UTC 版)
真菌マンネンタケ属(英語版)によって引き起こされたBasal stem rot(BSR 基礎茎腐敗病?)は、マレーシアとインドネシアで最も深刻なヤシの病気である。以前のBSRに関する研究は、人工的に油ヤシに真菌を感染させなかったため発展しなかった。 マンネンタケ属はBSRと関連していると考えられたが、そのコッホの仮定を確信させる病原性の証拠は、根に接種することによって、またはゴム製のブロックを使用することによって1990年代初期に確認された。油ヤシの発芽した種子に接種することによって真菌の病原性を試験するための信頼性の高い迅速な技術が開発された。 この致命的な病気は、植え付けサイクルを繰り返した後に80%もの損失をもたらす可能性がある。マンネンタケ属は感染した木部を分解する酵素を産出するため、ヤシの上部への水や栄養素運搬に深刻な問題を引き起こす。感染した茎ははっきりとわかる。感染したヤシの茎の断面は、腐敗組織の明るい茶色の領域として現れ、その周囲の境界には不規則な形をした暗い帯がみられる。感染した組織は灰白色の粉末になり、立っている木は空洞化していく。
※この「ヤシの病気」の解説は、「ギニアアブラヤシ」の解説の一部です。
「ヤシの病気」を含む「ギニアアブラヤシ」の記事については、「ギニアアブラヤシ」の概要を参照ください。
- ヤシの病気のページへのリンク