モ3560形の新製
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/10 15:26 UTC 版)
「名鉄3500系電車 (初代)」の記事における「モ3560形の新製」の解説
モ3504は1960年(昭和35年)に岡崎市内の踏切においてダンプカーと衝突事故を起こし、車体を全焼した。復旧に際しては焼失した車体は廃棄され、主要機器のみを流用して当時増備が行われていたHL制御車の車体更新車である3700系の制御電動車モ3700形と同一の2扉構造の全金属製車体を日本車輌製造本店において新製、同年10月にモ3560形3561として落成した。種車となったモ3504が3550系の制御車ク2550形2561と編成を組成していたことから、「モ3560形」の新規形式区分が付与されたものである。 車体設計はモ3700形そのものであることから、車体全長は17,830 mmと原形より短縮され、車両定員も130人(座席48人)と若干減少した。車内座席は3700系の仕様を踏襲したロングシート仕様とされ、また車内照明は落成当初より蛍光灯を採用した。 落成後はモ3504当時と同様にク2561と編成を組成したが、ク2550形はク2500形と酷似した外観を備える半鋼製3扉車であることから両者の外観は全く異なる。また、同一の車体を備える3700系の車体塗装は下半分マルーン・上半分クリームの2色塗装であったのに対して、モ3561は種車同様にダークグリーン1色塗装で落成した点が特徴であった。 この結果、モ3500形として残存する車両はモ3501 - モ3503・モ3505の4両のみとなった。
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