モロの君(きみ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:50 UTC 版)
二本の尾を持つ白い巨大な300歳の犬神 (山犬) 。メスで母親である。シシ神の森の近くの山頂の洞穴にサンや子供達と共に棲む。乙事主とは百年ほど前まで恋仲であった。実子の2頭の山犬同様に、人間に捨てられたサンを育て、娘として愛している。人語を解し、高度な知能と強靭な力を持つ。犬神として恐れられているが、子供想いの母性的な性格であり基本的には温和で争いを好まない。サンと同様に人間を嫌っている。シシ神の森を侵すエボシ御前を憎み、命を狙っている。ナゴの守同様にエボシから石火矢による傷を負わされ、加えて寿命が間近に迫っているのも相まって、既に身体が弱っているが、タタリ神と化したナゴの守と違い己の死を受け入れている。サンを人として解放しようとするアシタカには厳しく当たる一方、サンに対して「彼と共に生きる道もある」と諭す場面もあった。最期は、タタリ神になりかけた乙事主との戦いで力尽きるが、死に際、執念で首のみで動き出し、エボシの右腕を食いちぎり、そのままシシ神の体液の中に飛び込んでいった。
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