モザイクのドーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 02:19 UTC 版)
「旧香港上海銀行上海支店ビル」の記事における「モザイクのドーム」の解説
八角形のエントランスホールの天井とその八方のそれぞれの壁に壁画のようなモザイクがある。 フレスコ画が描かれており十二宮の記号と擬人化された太陽と月が描かれている。文化大革命の際、紅衛兵はモザイクを一枚一枚はがして破壊するほどモザイクの破壊に熱心だった。このため、この絵画を残すために誰かが大胆にもモザイクを被うように化粧漆喰を塗ったのだと考えられている。さらに保存状況からこの漆喰を塗った者はモザイクを隠すだけでなく、芸術作品を保存するための方法も知っていたのだと考えられている。1997年に浦東開発銀行が建物を改修する際にこの漆喰は取り除かれた。 浦東開発銀行はこの絵画の修復に資金を供給した。しかしながら絵画の中にあったHSBCのエンブレムは外され、浦東発展銀行の物に取り替えられた。 八角形のそれぞれの壁には当時HSBCが出店し当時世界の金融センターであった上海、香港、東京、ロンドン、ニューヨーク、バンコク、パリ、コルカタの8都市が描かれている。それぞれ中心にその国を象徴するような神が描かれ、その両脇に街の特徴を擬人化した神が描かれており背景にはそれぞれの都市の川と都市の主な風景が描かれている。
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