メドゥサの首
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/31 05:29 UTC 版)
ヤングジャンプ1979年7号に掲載。 数年前に日本を旅行で訪れたギリシア貴族の末裔の女性アスパシアをガイドしたことが縁で、女子大生の時子はアスパシアが所有するエーゲ海の小島に招かれて滞在する。アスパシアは青年ペルスをエーゲ海に潜らせて沈んだ船に積まれていた古代の美術品を引き上げさせていたが、その中に恐怖の表情を浮かべる男の像、女神アテナが用いていた楯アイギスがあった。アイギスの中央には窪みがあり、メドゥーサの首がはめ込まれていたものと推測された。 ペルスと時子が惹かれあうのを見たアスパシアは、それまで意識しないでいられた自らの老いと美貌の衰えに気付き、若い時子への嫉妬を覚える。 メドゥーサの首を探して引き上げるため、3人は船で沖へ出た。ペルスが潜っている間にアスパシアは遺物の鎧、兜を身に着け、自らをアテナに模し、時子をアテナよりも自分のほうが美しいと高慢な言葉を口にし怪物に変えられたメドゥーサと見做して襲いかかる。時子は船縁で身をかわし、アスパシアは海へと落ちていった。ちょうど海底付近にメクラウナギが集まってきており、危険だと船に戻ってきたペルスはアスパシアが落ちたと聞いて、海底に取って返す。時子が海底で見たものは、無数のメクラウナギが頭部に喰らいつき、蛇がのたうつような姿に変わり果てたアスパシアとそれを見て恐怖の表情を浮かべて石のように海底に沈んでいったペルスであった。
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