メチルアルコール(めちるあるこーる)
アルコールのうち、炭素原子の数が一個のもの。メタノールあるいは、木材を乾留してつくるので木精(精はスピリッツ、すなわちアルコールの意)ともいわれる。ジャムに必要な粘性はペクチンによっているが、この物質が発酵過程で分解されてメチル・アルコールを生成する。一方、ペクチンは植物の繊維間を結びつけるセメント的な役割をしている物質である、すべての酒類原料に含まれているので、すべての酒類に微量なりともメチル・アルコールは含まれる。毒性があり、一定量を過ぎると中毒を起こすため、食品衛生法の規定では飲料一リットルに含まれるメチル・アルコールの限界を1グラムと安めている。普通蒸留酒には1リットル中0.1~0.15グラムしか含まれておらず間題はないが、戦後の混乱期に悪質なブローカーらによって軍隊の焼料用メチル・アルコールを粕取(かすとり)焼酎などに多量に混入して売りさばき、様々な人身事故を引き起こしたため、焼酎はそのころの汚名を以後長い間背負わされる運命をたどった。
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