ミサイルと航空爆弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 03:38 UTC 版)
航空機の兵装におけるコックオフは、特に航空母艦における発艦前の段階における事故を誘発させうる重大かつ危険な要素である。燃料や弾薬による火災は、飛行甲板や直下のヤードに延焼する可能性があり、航空母艦に搭載されている航空機や艦自体の喪失を招きかねない為、避けなければならない。コックオフによる艦艇の喪失の最たる例はUSS フォレスタルの1967年の火災である。(不注意で発射されたズーニー・ロケット弾が、待機中のA-4 スカイホークの燃料タンクに命中したことによって発生した)燃料漏れによる火災は、破壊された爆撃機に搭載されていた朝鮮戦争当時の無誘導爆弾2発を誘爆させ、同機の燃料タンクをも爆発させ、周囲の爆弾へのコックオフを連鎖的に発生させるきっかけとなった。 航空機搭載用の爆弾やミサイル等のコックオフを防ぐ為に、飛行甲板等への未使用の弾薬等の放置は厳禁であるほか、それらの保管に際しても厳重な注意が必要であり、弾薬庫には注水が可能な構造であるとか、周囲への誘爆を防いだり、周囲からの高温、爆風、熱波等を防げるほどの、分厚く頑丈な壁面を持つ事が多い。
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