マーリンとグリフォン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 01:53 UTC 版)
「ロールス・ロイス・リミテッド」の記事における「マーリンとグリフォン」の解説
1939年9月に第二次世界大戦が勃発すると自動車生産を中止し、航空用エンジンをはじめとする軍需生産に特化した。ダービー工場は、軍需工場としてドイツ空軍による爆撃の被害を受けている。なお、ロイスが最晩年に手がけた液冷V形12気筒エンジンは「マーリン」の愛称で改良を重ねつつ、第二次世界大戦中を通じて大量に生産された。 マーリンは戦闘機のスピットファイアやハリケーン、爆撃機のランカスター、偵察・戦闘爆撃機のモスキートなど、数多くのイギリス製軍用機に搭載され、イギリス本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン)や対独攻撃において大きな成果を挙げた。 また第二次大戦での最優秀戦闘機ともされるアメリカのP-51 マスタングは、マーリン(アメリカのパッカードでライセンス生産された)を搭載したことが成功の一因と言われている。 最後のシュナイダー・トロフィー・レースに勝利した水上機、スーパーマリン S.6B用のエンジンを基に開発された「グリフォン」エンジンは、「マーリン」より更に強力なエンジンで、後期型スピットファイアに搭載された。
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