マーリン1C
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「マーリン (ロケットエンジン)」の記事における「マーリン1C」の解説
マーリン1Cエンジンでは、再生冷却式のノズルと燃焼室を持つように改良が行われた。実際の飛行を想定した170秒間の燃焼試験は2007年11月に完了した。 ファルコン1向けのマーリン1Cは、海面推力が350kN、真空推力が400kN、真空比推力が304秒で、毎秒140kgの推進剤を消費する。エンジンは再使用を前提に開発されており、単一のマーリンエンジンで複数の試験を行い、ファルコン1の10回分の飛行に相当する合計27分間の稼動に成功している。 ファルコン1eおよびファルコン9で使用するために開発されているモデルでは、海面推力560kNに達する。 マーリン1Cが最初に飛行に使用されたのはファルコン1・3号機の第一段エンジンとしてだったが、この打ち上げは失敗に終わった。ただしスペースX最高経営責任者のイーロン・マスクは、失敗の原因に関する議論の中で「第一段の飛行は、ファルコン9でも使用される予定の新しいマーリン1Cエンジンを用いたものだったが、絵に描いたような成功だった」と発言している。次にマーリン1Cが使用されたのは2008年9月28日のファルコン1の4号機で、打ち上げは成功した。
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