マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマーとは? わかりやすく解説

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マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 17:34 UTC 版)

マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」(Maxwell's Silver Hammer)は、ビートルズの楽曲である。1969年9月に発売された11作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『アビイ・ロード』に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ポール・マッカートニーによって書かれた楽曲[4]。マッカートニーの演奏によるモーグ・シンセサイザーの軽快な音と金槌の音が特徴だが、歌詞の内容はその軽快な曲調に反して、マックスウェル・エディスンという医学生がジョウンという変わった女の子を映画を見に行こうと誘っておいて銀の金槌で撲殺するという所からはじまり、自分が授業を妨害したことを咎めた女性教授と、自分の事件の裁判長も撲殺するという、ビートルズとしては非常に珍しい物騒なもの[1]。歌詞についてマッカートニーは、「人生の落とし穴を象徴する楽曲」と語っている[5][6]


注釈

  1. ^ 1970年公開のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』には、この時の模様が収録されている。
  2. ^ 1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録された[6]
  3. ^ 2019年に発売された『アビイ・ロード (スーパー・デラックス・エディション)』のCD2の12曲目に収録された[6]
  4. ^ do,do,do,do」というフレーズ
  5. ^ Maxwell must go free(マックスウェルを解放せよ)」というフレーズ
  6. ^ ただし、7月から8月にかけて行われたレコーディングでは、他の収録曲よりも短い時間で完成している[6]
  7. ^ 2009年に発売された『アビイ・ロード』のリマスター盤の日本盤ライナーノーツには、「コーラスはジョンとジョージ」と記載されている[24]
  8. ^ ゲット・バック・セッション時のリハーサルでは、マル・エヴァンズが金槌で鉄床を叩いており、映画『レット・イット・ビー』でも確認できる[11]
  9. ^ 2019年に発売の『アビイ・ロード (スーパー・デラックス・エディション)』に記載のクレジットには、マーティンの名前は記載されていない[6]

出典

  1. ^ a b Mulligan 2010, p. 127.
  2. ^ Unterberger, Richie. Maxwell's Silver Hammer - The Beatles | Song Info - オールミュージック. 2020年8月26日閲覧。
  3. ^ Gould 2008, p. 578.
  4. ^ Sheff 2000, p. 202.
  5. ^ Miles 1997, p. 554.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab Abbey Road 2019, p. 7.
  7. ^ a b Mendelsohn, John (1969年11月15日). “The Beatles Abbey Road”. Rolling Stone. 2018年11月1日閲覧。
  8. ^ McCartney, Linda (1992). Linda McCartney's Sixties: Portrait of an Era. Bullfinch Press. p. 153. ISBN 978-0821219591 
  9. ^ ハウレット, ケヴィン (2018). ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)〈スーパー・デラックス・エディション〉 (ブックレット). アップル・レコード. p. 21.
  10. ^ Badman 2009, p. 574.
  11. ^ a b Margotin & Guesdon 2014, p. 514.
  12. ^ Lewisohn 1988.
  13. ^ 『ジョン・レノンPlayboyインタビュー』集英社]、1981年、164頁。ASIN B000J80BKM 
  14. ^ Sheff 2000, p. 222.
  15. ^ Miles, Barry (November 1969). “Abbey Road: The Beatles Come Together”. Oz.  Available at Rock's Backpages (subscription required).
  16. ^ Fricke, David (2003). “Abbey Road: Road to Nowhere”. Mojo Special Limited Edition: 1000 Days of Revolution (The Beatles' Final Years – Jan 1, 1968 to Sept 27, 1970). London: Emap 
  17. ^ Christgau, Robert (1974年). “Rock Theater”. The Village Voice (New York). http://www.robertchristgau.com/xg/music/rocktheater.php 2020年8月26日閲覧。 
  18. ^ a b MacDonald 2005, p. 357.
  19. ^ Emerick & Massey 2006, p. 281.
  20. ^ Ryan & Kehew 2006, p. 523.
  21. ^ Babiuk 2002, p. 256.
  22. ^ Lewisohn 1988, p. 179.
  23. ^ Margotin, Philippe (2013). All the Songs: The Story Behind Every Beatles Release (Second Revised ed.). New York: Black Dog & Leventhal Publishers. ISBN 978-1-57912-952-1. https://books.google.com/?id=HRYaCgAAQBAJ&pg=PT699&dq=Margotin+Guesdon+All+the+Songs+Maxwell%27s+Silver+Hammer#v=onepage&q=Margotin%20Guesdon%20All%20the%20Songs%20Maxwell's%20Silver%20Hammer&f=false 
  24. ^ 葉山真 (2009). アビイ・ロード (Media notes). ビートルズ. アップル・レコード. p. 8.
  25. ^ Item Display - RPM - Library and Archives Canada”. Collectionscanada.gc.ca. Library and Archives Canada (1972年10月21日). 2018年9月19日閲覧。


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マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:30 UTC 版)

レット・イット・ビー (映画)」の記事における「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」の解説

ポールコードメンバー教えながら演奏する1月3日収録)。ロード・マネージャーのマル・エヴァンズ金属の塊をハンマー叩いて演奏参加する1月7日収録)。この後シーンジョージマイク感電しポールが「ジョージ死んだら君ら(スタッフ)はオシマイだぞ」とジョークを言う(1月3日収録)。

※この「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」の解説は、「レット・イット・ビー (映画)」の解説の一部です。
「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」を含む「レット・イット・ビー (映画)」の記事については、「レット・イット・ビー (映画)」の概要を参照ください。

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